2016.05.19 Thursday

著作権を盗み出せ!

 海に行きたい。塩のない海に。それは湖です。バイカル湖にはアザラシの群れが泳いでおります、先生。アザラシとセイウチの違いはどこにあるのでしょう。牙の長さか大きさか、はたまた性格でしょうか。言葉すら通じないのに性格なんて分かるものでしょうか。分かるかもしれません。何せ私はたまに猫と通じ合った気分になる。しかし、猫は気紛れとか我が侭というレッテルを貼った上で付き合うからそうなるのではないでしょうか。犬と猫は動物の中でも特別では。人間にとっては。そう、人間にとってどのような位置付けにいるかで、内面の濃淡を決めつけているに過ぎません。私はミジンコに大した注意を払いませんが、それが大好きなリケジョにとっては一匹ごとの顔立ちから動きの特徴まで見えるのではないでしょうか。なるほど確かに仰る通り。私は台湾が大好きな分、他の凡俗どもよりミジンコへの思い入れも深いやもしれぬ。やも知れぬかも知れぬって先生はいつも推定ばかりです。だって知らない事を知っているとは言えないんだぜ。
 そしたらアザラシとセイウチの違いなんて分かりっこないではないか。
 バイカルアザラシとバイカルセイウチ(仮)の区別は後にして、茨城には霞ヶ浦という湖が存在し、滋賀県にはそれよりも大きい琵琶湖、鳥取にはもっと小さい中海と、狐につままれたような名前が並ぶ。これらの名は日本が一つの国に統一された今も変わらない。人間の主観は後々の客観を陵駕する、と言うより先に決めた者勝ちな部分で世界は出来ている。むしろ知られていない物事は名前だけ適当に付けてしまうのが楽なのかも知れない。また、断定できなかった。
 人類の歴史上、名付けは支配であり分断でもある。神が光りあれと命じた途端に光と闇が区別された話は有名だが、それ以前に光はなかったか。そんな馬鹿な話ではなく、単に神が光を認識出来ていなかったに過ぎない。原初は光と闇が渾然一体の混沌であった表現すれば神の功績も幾ばくかは認められるやもしれぬ。あっまた推定だ。何たる弱気。
 神さんが何か成したのを認めるとして、マーブル模様(B'z風に書くと欲望ぐるぐる)が一言で綺麗に二分割されるだろうか。実に怪しい。それって何か悪い力を使ったか、向精神薬でも飲んだんじゃないの。それは大いにあり得る。何しろ精神分裂病の人間は大抵誰か、存在しない者の声を聞く。声の聞こえる世界は、もはや目に映るままではいられないだろう。直線は曲がり、人の顔はかつて殺したモルモットにすり替わる。自分が信じた物は、それを理由に信じられない。部分的な混沌である。故に、向精神薬を飲んで世界に秩序を取り戻さなければならない。
 話を戻すと、YHVHさんも目の前の光と闇を見分けられなかったので、切れそうな所で切って片方に名前を付けたら上手く行ったのである。名付けたから見えただけの話である。ところでYHVHは発音できない名を無理矢理アルファベットに落とし込んだそうで、言い換えれば神が何者かを断定したら人間と変わらない水準になってしまうから、上位の存在に留め置くため捻り出した智恵である。断定が三つ続いた。
 同じ事はクトゥルフ神話にも書いてある。旧支配者の司祭であるクトゥルーと彼が眠る海底都市ルルイエは、人間には発音できない。無理矢理アルファベットに直したものがCthuLhu、R'lyehで、どう読んだら良いものか良く分からないが、そこはYHVHと同じく分かったような分からぬような曖昧さの中に留めおくのがよろしかろう。読めたとしたら神格化されたか、或いは正気を失った証拠なのだから。
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